在宅訪問歯科は「生きる」を引き受ける

2026年3月6日、角田愛美歯科医院では、スタッフ全員を対象に院内勉強会「思いを語ろうミーティング(クリニック版)」を行いました。

今回のテーマは、
「在宅訪問歯科は『生きる』を引き受ける ― 魂で治療をするということ ―」です。

この勉強会は、院長・角田愛美が行った講演内容を院内向けに共有し、スタッフとともにさらに深く考えるために開いたものです。
勉強会では、在宅訪問歯科とは、単にお口を治療する仕事ではなく、患者さんの「生きる」に伴走する医療であるという院長の思いが語られました。

院長が日々の診療の中で強く感じているのは、病気が進み、生活の制約が大きくなっていくときほど、医療者は「何ができないか」だけではなく、「何がまだできるか」を考え続けなければならないということです。

食べること。
話すこと。
笑うこと。

そうした、その人らしい日常につながる力を、最後まであきらめずに支えたい。
それが、院長が在宅訪問歯科という仕事に込めている思いです。

勉強会では、歯科だからこそできることとして、補綴治療の意味についても共有しました。
講演資料の中で院長は、補綴を「歯科だけの武器」とし、「義歯は人生の再起動スイッチ」であると表現しています。

年齢や病気の進行を理由に、歯科治療まで諦める必要はない。
入れ歯を作ることや調整することによって、再び食べやすくなる、話しやすくなる、表情が明るくなる。
院長は、そうした変化を数多く見てきたからこそ、お口の機能を支えることは、その人の暮らしや尊厳を支えることそのものだと考えています。

今回の勉強会でも、院長が大切にしている「尊厳」という言葉について、スタッフ全員で考える時間がありました。
院長にとって尊厳とは、どのような状態になっても、「どう生きたいか」を自分で選べることです。
そして在宅訪問歯科は、その人が最期までその人らしくいられるよう、口の機能の面から支える仕事です。

講演の中では、在宅訪問歯科は「死」に責任を持つ職種ではなく、「生きる」を引き受ける職種であると語られています。
病気そのものを治すことが難しい場面でも、食べることや話すことを支えることはできるかもしれない。
その可能性を最後まで探し続けることこそが、院長の考える在宅訪問歯科の使命です。

そして院長は、こうした医療は一人の力では実現できないとも考えています。
在宅医療の現場は、思いだけでも、技術だけでも守れません。
だからこそ、スタッフ全員が同じ方向を向き、学び合い、支え合いながら、より良い医療をつくっていくことが欠かせません。

当院の理念は、「在宅訪問歯科の専門家として、日本の地域医療の未来を創る」です。
院長の思いを、院長一人の思いで終わらせるのではなく、医院全体の文化として育てていくこと。
それが、この勉強会の大きな目的でもありました。

これからも角田愛美歯科医院は、患者さんとご家族の人生に寄り添いながら、一人ひとりの「生きる」を支える在宅訪問歯科を、チームで実践してまいります。

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