スタッフ向けに「退院カンファレンスで歯科が聞くこと」について勉強会を行いました

2025年11月5日、クリックスタッフを対象に、
「退院カンファレンスで歯科は何を聞くべきか、なぜそれを聞く必要があるのか」
をテーマに勉強会を行いました。
恒例の院内研修「教えてやまちゃん」です。
今回は歯科衛生士でありマネージャーでもある橋本が講師を行いました。

◆ 退院カンファレンスで歯科が見る“ポイント”

退院カンファレンスは、
「病院での暮らし」から「家での暮らし」へバトンを渡す場 です。

その中で歯科が意識するポイントとして、

  • 入院中の状態
    • どんな病気で入院したのか
    • 入院中の食事形態・嚥下状態
    • どのような生活(ベッド上・車椅子・トイレ動作など)だったか
  • 退院後の生活環境
    • 自宅の階段・トイレ・お風呂などの動線
    • どこで・どんな姿勢で食事をする予定か
  • お口と栄養の情報
    • 残存歯・義歯の有無や状態、感染の有無
    • 現在の栄養摂取方法(経口/経管など)と体重変化
  • 本人と家族の“希望”
    • 本人が本当はどうしたいか
    • 家族が何を望んでいるか(例:好きなものをもう一度食べさせてあげたい、など)

といった項目を、「なぜそれを聞くのか」 という理由とセットで整理しました。

◆ KTBCで「その人をまるごと見る」

勉強会では、嚥下支援のフレームである KTBC も取り上げました。
KTBCとは「NPO法人口から守る幸せを守る会」が定めているバランスチャートです。

この4つの視点で患者さんを捉えることで、
「歯だけ」「嚥下だけ」ではなく、その人の生活全体の中で口腔を考える ことの重要性を共有しました。

◆ なぜ歯科が退院カンファレンスにいる意味があるのか

これまで多くの現場では、
リハビリ(PT・OT)のための住宅調査は行われていても、
“お口の調査” はほとんどされてこなかった のが現状です。

今回の勉強会では、

  • 退院前から歯科が情報を共有しておくことで、
    退院後すぐに適切な口腔ケア・義歯調整・嚥下支援につなげられること
  • 「年だから仕方ない」で選択肢を狭めるのではなく、
    本人の意思と家族の思いを踏まえて、口から人生を支える こと

この2つを、具体的なケース紹介を交えながら確認しました。

◆ おわりに

今回の勉強会は、
このような機会を通じて歯科医療に関わるスタッフ全員が包括的に患者様と向き合えるようにしていく為の第一歩でもあります。

今後も当院では、
医科・介護・リハビリと連携しながら、
退院後の生活の中で「安全に・おいしく食べること」を支える取り組みを続けてまいります。

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